「曲がり」を「曲がり」で直さない
右に曲がるものを左に向けることで真っすぐにしようとすること
初心者のうちに特に気をつけたいことが、曲がりを曲がりで直さないことです。
どういうことかというと、
BAD POINT右に曲がってしまう打球を、左に打つことで狙い通りの場所に打とうとする(真っすぐにしようとする)こと
が曲がりで曲がりを直すという悪い行為になります。
例えば、真っすぐ歩いているつもりでも右に曲がってしまう人が、真っすぐ歩くためにはどうしたらいいでしょうか。
左に歩けば真っすぐ歩いていることになります。
しかしこれは本当の意味で真っすぐではありません。
卓球では悪い癖につながりますので、早い段階から直しましょう。
普通に打っているだけなのに、ボールが曲がると言われる方は要注意です。
この記事を参考にして直す努力をしましょう。
ボールが曲がってしまう
曲がりを曲がりで直してしまうと何がいけないかと言うと、ボールが曲がってしまうことです。
例を2つ挙げます。(右利き対右利きを前提にしています)
●例1:カーブになってしまう人
フォアハンドで左(相手のフォア側)にボールが曲がってしまうのでオーバーしてしまう人が右(相手のバック側)に打つことで台に収めようとすれば、それはカーブドライブになります。
このような方はグリップを巻いて持ってしまっている人が多く、左側左側へとどんどんボールが飛んでいってしまいます。
●例2:シュートになってしまう人
フォアハンドで右(相手のバック側)にボールが曲がってしまう人が左(相手のフォア側)に打つことで台に収めようとすれば、それはシュートドライブになります。
このような方はグリップを開いて持ってしまっている人が多く、フォア打ちをしても相手のミドルにばかりボールが行ってしまい、なかなかラリーになりません。
グリップに問題がある
フォアハンドなどの基本打法は、面の向きと振りの方向でボールの進行方向が決まりますので、上記の悪い例に当てはまる方は面が真っすぐ向いていない可能性が高いです。
面が真っすぐ向かないのは、グリップに原因があります。
↓グリップについて書いた記事も併せて参考にして下さい。
勝手に左に行ってしまう人は、巻いて持っているので面が左側を向いてしまっていて、体の後ろ側で打つことになります。
勝手に右に行ってしまう人は、開いて持っているので面が右側を向いてしまっていて、体の前で打つことになります。
真っすぐ向けて、真っすぐ振る
まずは面が真っすぐ打ちたい方向を向くように持ちましょう。
グリップのページを参考にして持ってみてください。
左に向けて右に振る、右に向けて左に振る、というようなバランスの取り方ではなく、「真っすぐ向けて真っすぐ振る」という意識を持ちましょう。
人は誰しも癖があり、上級者と言えど若干右や左に曲がるものです。
しかし、初級者のうちは出来るだけ面と振りを真っすぐにする努力をし、強い癖をつけてしまわないように気をつけましょう。
●シュートやカーブを打ちたい人はやってみてもOK
右や左に曲がるボールを悪い癖として挙げましたが、逆にカーブとシュートを練習したい人もこの悪い例を参考に練習して下さい。
しかし、基本的に真っすぐ打てる人がカーブやシュートを練習することは問題ありませんが、真っすぐ打てない人が更に曲がるボールを習得することはあまり良いことではないでしょう。
基本技術の上に、カーブやシュートなどの応用技術があるということを忘れないようにしましょう。