前後の動きは2ステップで行う
前後の動きは、基本動作としてフォア前とフォアの前後からスタートします。
2回のステップで左足の位置を固定し右足を前後に動かすことで前後の動きになります。
1、台に向かって並行足の状態から、前方へ45度傾く位置まで右足を移動し(フォア前)、そこからスタートします。
2、振りのステップは同位置で行い、戻りのステップで左足の位置は変えずに右足を後方へ90度移動します。
この動きの繰り返しになります。
スイングのタイミングは、ステップのスタートと打球が同時になるようにしましょう。離陸して空中で打球したり、着陸時に打球しないように気をつけましょう。
※ステップの説明はこちらから↓
卓球のフットワーク – 卓球指導論 (table-tennis.love)
●蛇腹状のステップ
ステップの足を片足ずつ丸半歩ずらすことを「蛇腹状のステップ」と呼んでいます。
蛇腹状に動くと、その名の通りステップを横に大きく広げることができ、同じステップ数で倍の距離を移動することができます。
前後のフットワークは、両足同時の基本ステップよりもこの蛇腹状のステップで練習します。
蛇腹状のステップで前後のフットワークをした時は以下の足の順になります。
POINT・正確な蛇腹状のステップ
1、(前)右→右→左→左
2、左足を軸に右足を後ろに
3、(後)右→右→左→左
左足の位置は終始変わりません。
「タッタタッタ・タッタタッタ」や「いっちにーい・いっちにーい」という掛け声で動きます。
※前後のフットワークのみの場合は次のように左足を1回省略しても構いません。こちらの方が比較的簡単ですので省略したものから初めてもらっても大丈夫です。
POINT・左足を一歩省略した蛇腹状のステップ
4、(前)右→右→左
5、左足を軸に右足を後ろに
6、(後)右→右→左
「タッタタッ・タッタタッ」や「いっちに・いっちに」という掛け声で動きます。
次に説明するN式の場合は大きく動く必要があるため左足は省略せずに2歩必要になります。
N式フットワーク
フォア前とバック前の前後の動きをつなげたものがN式フットワークです。
フォア前・フォア・バック前・バックの順に4点を蛇腹状のステップで移動するフットワーク練習です。
前後の動きの基本を理解できればこのフットワークは出来ます。
卓球で使うほとんどの前後の動きはこのN式フットワークでカバーすることができます。
「②から③への移動」と「④から①への移動」はどちらも斜めに移動する動きで、注意点があります。
②から③の注意点は、②から③の途中に右足を着いてしまわないようにすることです。左足をコンパスの針のように軸にし、一足飛びで③まで右足が到達するように意識しましょう。
距離が遠いので、左足は省略せず2歩で移動しましょう。
④から①の注意点は右足がステップを踏んでいる時に右足を軸に左足を①側へ移動し、左右の足を交差させてください。交差させず右足を一歩で①まで到達させることは間違いではありませんが、大きく動くためには左足を一度④から①の途中に配置しなおすことで、右足がより遠くまで到達しますのでまずは左右の足を交差させる練習を意識しましょう。
前後のうごき まとめ
・前後の動きは両足同時のステップと、蛇腹状のステップの2種類で行うことができる。
・バック側とフォア側の動き方をつなげたものがN式フットワークである。
・N式フットワークができれば前後のフットワークの理解はOK。
初心者に前後のフットワークを指導した動画はコチラ↓