バックハンドにおけるフリーハンドの位置の重要性
バックハンドのフリーハンドは3種類
バックハンドを打つ際のフリーハンドには大きく3種類があります。
POINTバックのフリーハンド3種類
①肘より手が上にある
②肘と手が同じ高さ
③肘より手が下にある
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●フリーハンドの写真
①肘より手が上にある
②肘と手が(大体)同じ高さ
③肘より手が下にある
●それぞれの特徴
①と②と③の違いは、手をどれだけ後ろに下げられるかです。
POINT①<②<③の順で、手を後ろに下げることが出来ます。
①は体を正面に向けた状態で、肘と手が体の横まで後退させることができます。
②は体を正面に向けた状態で、肘と手が体の横、肘は体の後ろまで後退させることができます。
③は体を正面に向けた状態で、肘が体の後ろ、手は更に肘の後ろまで後退させることができます。
これが何を意味するかと言うと、体を正面に向けた状態で右手をどれだけ前に出せるかに違いが出るということです。
①<②<③の順で、ラケットハンドを前に出すことができます。
やってみるとわかりますが、数センチ~10センチ程度は前に出すことができます。
その距離は、僅か数センチでスイートスポットに当たるか否かが決まる卓球においては、重要と見ることもできます。
●中間型やハイブリッド型も多い
①と②の中間の斜め上方向や、②と③の下の斜め下方向など、中間的なフリーハンドの位置もあれば、
手を1周ぐるっと回す(①→②→③)ようなハイブリッド型もあります。
また、手を回すのではなく、①~②くらいの位置で、肘が大きく回るタイプのバックハンドもあります。
試してみよう
どういう打法の時にどの形がいいかという答えはありませんが、フリーハンドの使い方を変えることで体のバランスは大きく変わります。
バック対バックでミスが多い方や、ブロックが止まらない方などはフリーハンドの位置を変えてみることで、何か道が開けるかもしれません。
トップ選手のラケットさばきばかり見るのではなく、フリーハンドにも着目してみてください。
●1球1球違う
全てのボールが同じフリーハンドである必要はありません。
たとえば同じ選手でもボールによってはフリーハンドの形が変わります。
私見
筆者が感じるフリーハンドの良い使い方を紹介します。
バックハンドを打つ時に…
・体が開きやすい人は①を意識し体が開かないようにする
・体の遠く(前の方)で肘を伸ばして打つ人は③で前後のバランスを取る
・肘を曲げて体の近くでバックハンドを打つ人は①か②で体の開きを我慢してコンパクトにスイングする
・グリップが立っていてラケットの先端が上を向いている方や表ソフトの方は、肘を回す打ち方が良い
・グリップが深い人は、手首が大きく回らない分、①→②→③のハイブリッド型で、代わりにフリーハンドを大きく回すことでバランスを取る
・グリップが浅い人は、肘も伸ばしやすいので③のフリーハンドがバランスが良い
・重心が低い人、やや後ろ気味の人、膝がよく曲がっている人は③のように手が下の方が打ちやすい
・重心が前の人は、前屈みになりがちなので手が上にある①の方がバランスが良い
●特殊な例
手を前に出し、しかも手が交差しているのは他の選手には見受けられない特徴的なフォームです。
腰が浮いてお尻が後ろに出ていて、一般的には崩れてしまっているように見えます。
この形で成立するのは、フィジカルの強さが並外れているからかもしれません。
体格、体型、筋量によってその人に合ったスイングというのは十人十色です。
自分なりのフォームを見つけましょう。
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