ラケットが酸っぱい臭いの人は要注意
シェークのグリップで注意して欲しいことは「浅い」グリップと「深い」グリップの違いです。
まず大切なことは、フォアやバックなどそれぞれの技術に合ったグリップがあり、同じグリップで全ての技術を行うことは好ましくありません。
また、グリップを技術ごとに変えることができず握りっぱなしの方は、手に多く汗をかきグリップには指の形の汗シミが出来ることが多く、このような方のグリップは非常に酸っぱい臭いがします。
本来グリップはほとんど握らない上に、ラリー中でもグリップは掌中でコロコロ動くため、汗は摩擦で乾いてグリップが濡れることはありません。
グリップから酸っぱい臭いがする方は、握る力が必要以上に強く、グリップチェンジも上手くいっていない証拠ですのでご注意下さい。
2種類の「浅い」と「深い」
1、回転方向に「浅い」グリップと「深い」グリップ
一般的に浅い深いと言えば回転方向のことを指すと思います。
浅いグリップはバックハンドを打つ時に適していて、浅いグリップはフォアハンドに適しています。
台上技術はまっすぐのグリップが適しています。
例外も沢山ありますので飽くまでも基本的な認識に留めて下さい。
2、上下方向に「浅い」グリップと「深い」グリップ
上下の深浅については、技術ごとに使い分けることも出来ますが、固定でも構いません。
一般的には深いグリップは安定重視で、浅いグリップは威力重視です。
写真よりももっと浅く持つ選手もいます。
浅い深いの組み合わせを考えよう
先ほどの回転方向の深浅と組合せてグリップを考える時、例えば
1、バックハンドは回転方向に浅く、上下方向にも浅く持つ
2、フォアハンドは回転方向に深く、上下方向にも深く持つ
3、バックハンドは回転方向に浅く、上下方向には深く持つ
4、フォアハンドは回転方向に深く、上下方向には浅く持つ
5、フォアハンドは回転方向にはまっすぐ、上下方向には深く持つ
6、フォアハンドは回転方向にはまっすぐ、上下方向には浅く持つ
などの組み合わせが挙げられます。
回転方向については、「フォアハンドは深く」「バックハンドは浅く」持つことが一般的です。
また、フォアハンドは体を捻ることで面を変えることが出来るため、バックハンドのグリップのまま体の向きによってフォアハンドを打つ事は出来ますが、その逆は非常に難しいです。
従って、基準となるグリップはバックハンド寄りのグリップが望ましいと言えます。
グリップの諸注意点
俗にいう、一本差しグリップは出来るだけ避けましょう。
(但し、スマッシュを多用する選手などはこの限りではありません。)
・バックハンドのグリップは、第二関節を曲げて第一関節は伸ばし、爪の横をラバーに押し込むように持ちましょう。
指の腹をラバーに押し付けるように持たないように気をつけましょう。
指の腹をラバーに押し付けると手首を掌屈・尺屈することが難しいため、手首を使ったバックハンドが打てません。