フォア打ちは肩を意識しよう
「フォア打ち」の基本的な考え方を紹介します。
ペンとシェークどちらも同じですが
フォア打ちで使う関節は肩です。
肩関節には
POINT
1、上げ下げ
2、開閉
3、旋回
4、捻転
という4つの使い方があります。
簡単に説明すると
1、上げ下げ=ループドライブ等
2、開閉=フォア打ち、フォアドライブ、フォアフリック等
3、旋回=ロビング等高いボールに対するフォアスマッシュ等
4、捻転=シュートドライブや、フォアストレートへのドライブ等
という使い方をします。
●拍手する動きを意識
フォア打ちは、肩関節の開閉を使って打球します。
肩関節の開閉というと大きな動きをイメージするかもしれませんが、小さくしても肩の動きです。
誰もが行ったことのある小さな肩関節の開閉動作は「拍手」です。
手首でも肘の動きでもない拍手は、肩の動きを使っています。
この関節の使い方がフォア打ちに使う肩の動きです。
初心者は台の上に手を乗せて練習しよう
フォア打ちでよく行う練習は「左手を台の上に乗せて打つ」練習です。
初心者は最初、良かれと思って全身を使って打球をしようとするケースが多く無駄な動きが非常に多い場合があります。
膝や腰を使って一生懸命打とうとするがあまり、肩が動かずロボットのように打つケースが多く見られます。
それを改善するために、左手で台を触ることにより全身の動きを抑制して右肩のみで打球することを意識しましょう。
その訓練によって肩の使い方がわかってきたら、徐々に腰を使うように指導します。最後に足を使います。
以上のように、全身でいきなり打つのではなく一つの関節が使えるようになったら、それに加えるように次の関節を使えるようになるとスムーズに技術習得ができます。
逆の例として、まったく動きのない初心者もいます。
足も体も止まっていて、肘から先だけで打つような方の場合も肩を使って打つ事を指導します。(左手を台に付けるかどうかは人によります)
手首でも肘でも打てないことはありませんが、基本的に大きな関節で打球する方が有利ですので、特別な事情や強い癖がない限りは肩の開閉を意識した打球を指導します。
●球をころがす練習をしよう
初心者は球をころがす練習をしてみましょう。
ネットを外してフォアクロスの対角線でまっすぐボールを転がせるかどうかを試してみてください。
この練習によって、自分が向けている面が打ちたいコースと一致しているかがわかります。一致していない方はなかなかコースが安定しません。
まっすぐ自分の打ちたいコースに転がせるようになれば、あとはそのままボールが弾むだけです。
●2種類の考え方がある
以上のように、“動きすぎる人”や“動かなすぎる人”がいますが
技術を覚える時の考え方には大きく二つあり
POINT
❶無駄な動きも入れて、徐々に無駄を削り必要なものを削り出していく指導
❷無駄な動きを出来る限り排除し、必要なものだけ積み重ねる指導
があります。
台の上に手を乗せて打つ練習は❷の考え方です。
フットワーク練習などは❶の指導を多用することが多いですが、打球練習に関しては❷を多用することが多いです。
しかしあくまでもこれは人に寄りますので、最後は指導者と生徒の話し合いによって決まります。
フォア打ちまとめ
・フォア打ちは肩の開閉を使って打つ
・初心者はいきなり全身を使うのではなく肩だけを使って打つ練習から始めてみよう。
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