つなぎのドライブの質を上げる~MAXを上げることの重要性~
70キロか70%か
選手はよく、「ループの質が高い」や「つなぎの質が高い」という表現をします。
要するにそんなに強く打っていないのに、攻撃力の高いドライブを打てているということです。
では、どうすればつないでいるだけなのに攻撃力の高いボールが出せるのでしょうか。
基本的につなぎのボールの質は
POINT①回転量
②低さ
③打点
で決まると思ってください。
(スピードもあった方がいいですが、ループドライブなどスピードを必要としない技術もあります)
●結局、フルスイングのスピードを上げるべき
仮に100%の力で時速100キロのボールを打てる選手がいるとしましょう。
その選手が50%の力で打てば時速50キロのボールが出ます。
その選手がつなぎの質をあげようと思って時速70キロのボールを放つと、それは70%の力で打っていることになります。
基本的に100%の力に近づけば近づくほど、ボールの威力は増しますがミスのリスクも増します。
つなぎのボールとは、ミスをしないことが大切ですので、できれば50%の力で時速70キロのボールを出すことが理想です。
50%の力で時速70キロということは、100%の力で時速140キロ出せれば良いということです。
要するに、つなぎの質を高めたかったら、つなぎの練習をするのではなくフルスイングのスピード(根本的なスイングスピード)を上げることが結果的につなぎの質を上げるということです。
●スイングが速くなれば動きも速くなる=打点も早くなる
そもそものスイングスピードが上がれば、軽く振っても良いボールが出ますし、速く振るためには足腰の強化も必要なのでフットワークのスピードも上がります。
フットワークのスピードがあがれば結果的に打点も早くすることができますので、さらに質が高まります。
●ボールの低さは面+スイング方向+当てる厚さ
ボールの低さ(ボールが進む方向)は
POINT①面の角度
②スイング方向
③当てる厚さ
で決まります。たくさん練習して低いボールが出る面の角度、スイング方向、当てる厚さを体得しましょう。
初中級者はミスの原因をとかく面の角度のみで判断しがちです。
面の角度も大切ですが、あくまでも3要素の中の1つだということを意識してください。
●様々な角度から考える~戦術面からつなぎの質をあげる~
この項ではスイングスピードを上げることでつなぎのドライブの質を上げるということを説明しましたが、他にも様々な質の上げ方があります。
例えば
POINT①相手の逆を突く
②逆モーションを入れる
③回転がかかっているように見えてかかっていない
④回転がかかっていないように見えてかかっている
などです。
要するに「相手の読みを外す」ということで、技術的なことではなく戦術的な範囲の「質」です。
その場合はスイングスピードは関係ありませんし凄まじい回転量なども必要ありません。
戦術面も大切なことですので、併せて考えてみてください。
しかし、戦術は技術あってのものです。戦術ばかり考えて肝心の技術を磨くことを怠らないようにしましょう。
シンプルに、たくさん振り込んでスイングのスピードを速くすることは、すぐに誰にでも出来る上達への近道です。
まとめ
・つなぎの質をあげたかったらフルスイングのスピードを上げよう
・つなぎの質は技術的な質と戦術的な質がある
・スイングのスピードを上げる訓練は誰にでも出来る。
●ドライブの基本的な打ち方はこちらでご覧ください。