ボールの進行方向を決定する3要素
3要素を意識しよう
ボールの進行方向は3つの要素によって決まります。
POINT①面の向き
②スイング方向
③当てる厚さ
3つの原因が複合的に混ざり合ってボールの進行方向を決定づけます。
面が優先順位の一番ではない
これらの3要素はすべて大切な要素ですが、技術によって優先順位が多少変わります。
たとえば上回転に対するドライブを例に取ると、面を下に向けて前に振りますがボールは前に進みます。
このことからも、面の要素よりも振りの方向の要素の方がボールの進行方向に与える影響は大きいと考えることができます。
初中級者は、ミスの原因を面で判断しがちですが面以外の要素にも目を向けることが大切です。
●ドライブの回転量はスイングスピードと当てる厚さで決まる。
ドライブの進行方向はスイング方向が大きく影響しますが、ドライブは回転量も大切です。
回転のあるボールを打つためには、「速く振って」「薄く当てる」ことが重要です。
しかし、薄く当てるためには面を下向きにしなければ薄く当てることができません。
スマッシュを打つような、ボールの進行方向に対して垂直な面で前方向にスイングしても回転をかけることはできません。
●3つの関係性~全て等分に重要~
ドライブボールを前に飛ばすためには、まずスイングを前に振らなければいけません。
回転をかけるためには、面を被せなければいけません。
そして面を被せて適切な厚さで当てなければミスをしてしまいます。
厚すぎると回転がかかりませんし、薄すぎるとスリップしてボールが下に落ちてしまうか、空振りします。
(初級者はなるべく厚く当てることから始めると良いでしょう)
技術によって優先順位が多少前後するものの、全て等分に重要ですので、ミスの原因を面ばかりで判断しないようにしましょう。
●回転をかけない技術について
ブロック、フリックなど回転をかけない技術については、面の重要性が高まります。
しかし垂直に当てるブロックにも当てる「厚さ」というものがあります。
これは卓球している人固有の感覚ですが、真っすぐ当てていても、厚め、薄めがあります。
「柔らかい」「優しい」などの表現が、薄く当てることに該当します。
これは相手のループドライブや回転が複雑なドライブに対してブロックする時に使うことが多いでしょう。
逆に、相手のスピードドライブや決定打に対してのブロックは「厚め」「硬め」に当てて、ボールの威力に負けないように返球します。
まとめ
・ボールの進行方向を決める要素は3つあり、全て等しく重要である。
・初中級者はミスの原因を「面」でばかり考えないようにしよう。
・回転をかけない技術にも「当てる厚さ」がある。