勝敗の波をおさえる~100%入ると思えるボールで構成する~
試合には2つの種類がある
試合は大きく2種類あり
POINT「上達を目的とした試合」
「勝利を目的とした試合」
があります。
「上達を目的とした試合」も細分すると
「技術の上達を目的とした試合」
「戦術の上達を目的とした試合」
「判断の上達を目的とした試合」
など、いくらでもあります。
上達させたい部分が何かを明確に決め試合をすることが、本当の上達に結び付きます。
●上達を目的とするなら、確実性のあるプレーを
上達を目的にするなら、基本的には自分の実力を超えたボールを使わないことが大切です。
「入れば点になるけど、ミスも多く出る」ようなボールで試合を構成すると、プレーが粗くなります。
“50%しか入らないけど、入ったら確実に点が取れる”ような強打で仮に勝ったとしても、その勝利は実力半分、運半分ということになります。
技術を上達させるためには運任せではいけません。
(逆にリスクのあるプレーを取り入れるという、明確な目的があるのであれば「入れば点になるけど、ミスも多く出る」打球を繰り出すことは問題はありません。)
●自分なりに入れる自信のある打球で
ミスをしたらいけないというわけではありませんが
「絶対に入るであろうと思われる打球」で試合を構成することが大切です。
入れようと思ってミスをしたり、得点まで結びつかない場合は反省のし様がありますが
入るか入らないかわからないボールを打っていては、反省することが難しく「まずは入れたら?」ということになります。
●不確実性を排除しよう
上達するための試合のコツは「ボールの威力で点を取らないこと」です。
「コース取り」または「相手の逆を突く」ことで点を取りましょう。
できるだけ「不確実性を排除」して試合をした方が、反省がしやすいからです。
●動きが速く、つなぎの質が高ければ得点になる
100%入ると思うボールで得点できないのであれば、それは相手よりも「動きが遅い」ことと、「確実に入るボールの威力」自体が低いということが主な原因です。
「つなぎの質」を高める練習をしましょう。
つなぎの質は①回転量②ボールの低さ③コースの厳しさ、で決まります。
平たく言えば「スピードは速くないが、回転が強く、低く、きわどいコースに行くボール」です。
そして質の高いつなぎによってチャンスボールが来たら、それは強打し得点しましょう。
相手を上回るスピードで動き、きちんと先回りしコースを丁寧に突けば、パワードライブは必要ありません。
とにかく、不安定要素をいかに減らして得点を重ねるかで地力が上がります。
くれぐれもボールの威力で得点しないように意識してみてください。
勝利を目的とした試合
勝てればなんでもいいという試合も当然あります。
一番目標にしていた試合や、決勝戦、代表決定戦など、「賭けている試合」です。
その場合はリスクを負ってでも普段しないプレーをしたとしても勝てばOKです。
どんな試合内容だったとしても、勝つ事で成長することも多々あります。
大切なことは「上達のための試合」なのか「勝てれば何でもいいという試合」なのか、自分できちんと区別することです。
勝ちにばかりこだわると、自分の得意なことばかりしてしまうのでプレーの幅が広がりません。