良いサービスとは

見た目とのギャップが全て

良いサービスとは何か?尋ねられれば、まず強い回転がかかっていることだと思う方が大半だと思います。

もちろん回転がかかっている方が良いのですが、一番大切な枕詞があります。

POINT思ったより」回転がかかっていること

です。

 

●見た目通りでは取られてしまう

どんなすごいボールでも、面さえ合わせてしまえば簡単に入ってしまうのが卓球の面白いところです。

しかし、裏を返せばどれだけ回転をかけたとしても見た目通りの回転量では、簡単に面を合わせられてしまうということでもあります。

逆に、回転量がそんなに多くなくても、「思ったより」下回転が強ければネットミスしてくれるものです。

 

●激しい変化は必要ない

見た目と回転のギャップが少しでもあれば効くサービスになりますので、回転量よりもわかりづらいサービスのモーションを意識しましょう。

効きやすいギャップは

POINT①切れているように見えて切れていない

②切れていないように見えて切れている

③思ったより少しだけ上(または下)が強い

です。

特に大切なのが③で、思ったより上が強ければ少し浮いたレシーブが来ますし、思ったより下が少しでも強ければネットミスしてくれます。

 

●上か下かわからないサービスは初級者にはNG

回転がまったくわからないサービス動画などよくありますが、初級者には難しすぎます。

「上と下」のように回転差の多い反対方向のサービスでギャップを作ることはお薦めしません。

もちろん、上か下かわからないサービスが出せればそれに越したことはありませんが、そんな簡単ではありません。

 

●やや横上かやや横下を狙おう

少しだけでも上と下を間違ってくれればいいので、上の画像のような、上下真反対の遠い回転でギャップを作るより下の画像のように、近い場所で横上と横下を出し分けましょう。

やや横上と、やや横下の組み合わせの他にも、横と横下、下と横下でも良いです。

また、やや横上とやや横下を中心に、時々下を織り交ぜるような考え方でも構いません。

 

●回転量で差をつける方法

またこの全ての回転に回転量があります。

同じ回転方向でも回転量を変えることで有効なサービスになります。

POINT・下とナックル

・横下とナックル

などが一般的によく使う組み合わせです。

また中級者以上にはナックルにも種類があって、横下系のナックルや横上系のナックルなど少し回転のあるナックルや、商品名にもなるほど有名な「どナックル」(ほぼ無回転)などもあります。

 

●サービスは下が切れていることが重要

上も下も切れているに越したことはありませんが、一般的にサービスは下回転が切れている方が効きます。

なぜなら、下回転は即ネットミスにつながるからです。上回転は間違ったとしても、浮いてはしまうものの返球はできます。

POINT・下回転が怖いから横や横上、またはナックルを浮かしてしまう

のであって

・上回転が怖いから下回転を落としてしまう

ではありません。

これは似て非なるものなので、覚えておいてください。

 

巻き込みサービスが一番簡単

やや横上や横下をわかりにくく出し分けるには巻き込みサービスが初中級者には有効です。

グリップもそのままで打てて次の戻りも早くなります。

巻き込みサービスについてはサーブレシーブのページを参考にして下さい。

サーブレシーブ

 

まとめ

・回転量より、見た目とのギャップが大切。いくら切れていても見た目通りでは効かない

・上と下のように回転方向の差が激しいサービスは難しいので避けよう

・下が切れているから上系が効く

・初中級者には巻き込みサービスが一番簡単