打点と打球点
似たような二つの言葉がある
打点、或いは打球点という概念には2種類あります。
②自分の体のどこで打球するか
この2つがあります。
私の場合は①を打点、②を打球点と使い分けて日頃説明しています。
用語はどちらでも構いませんが、二つの概念があるので混同するとうまくいかない場合があります。
コーチの「打点もっとはやくして」のアドバイスに対し、体の前で打とうとしてしまうと、私の解釈で言えばこれは半分正解、半分間違いということになります。
打点は高いor低い、打球点は前or後ろ
私の用語の使い分けでいえば
POINT・打点は早い、遅い、高い、低い
・打球点は、前、横、後ろ
となります。
先ほどの「打点をはやくして」というアドバイスには打球点は含まれていないので、体の前で打つのではなく、体ごと前に出て打球点を変えずに打点をはやくすることが正解ということになります。
これは言葉の概念の解釈に関するものなので、アドバイザーと選手の言語と概念解釈が一致していたら、言葉が違っても問題ありませんが、「打点」の一括りで話している場合は、ボールの進行状況に対する打点なのか、体のどの位置で打つべきであるかの打点なのかを明瞭にする必要があります。
言語解釈の相違に注意しよう
このような、言語解釈の相違により間違った理解をしてしまうという事例は多々あります。
「もっと上に振って」と言われた場合の、アドバイザーが思う「上」と選手が思う「上」はまったく同角度であるとは限りません。
言葉は便利であるだけに、自分の言語解釈を盲信してしまいがちですが、案外ゆっくり話してみると解釈の相違に気づくことが多いです。
今一度、自分の解釈とアドバイザーの解釈を一致させる必要がある方は試みてください。
まとめ
打点・打球点に関しては2種類の概念がありますので、混同しないように気を付けることで、悪い癖が直ったり潜んだ上達の鍵が見つかるかもしれません。