ブロックの感覚を掴む練習

悪いブロックの特徴2つ

ブロックが苦手な人の特徴は

POINT

❶面を被せすぎるためブロックが伸びてしまう

❷止めているつもりが叩いたり押したり弾いたりしてカウンター気味になってしまう

という2種類が挙げられます。

「ブロックになっていない」「ブロックが取りにくい」と言われることもあるかと思います。

 

ブロックの練習方法

正しいブロックのタッチを覚える練習として

POINT

❶ラケットの上端をつまんで当てるだけ

❷グリップの端をつまんで当てるだけ

という練習をやってみましょう。

 

基本的に、ブロックは止めたり押し返すのではなく、威力を「吸収する」感覚が必要です。

壁にボールをぶつけると跳ね返りますが、例えばカーテンにボールをぶつけても跳ね返りません。

これはカーテンが柔らかいためボールの威力を吸収するからです。

卓球の場合はラケット自体は柔らかくなりませんが、ラケットと身体の接合部分を出来るだけ軟らかくすることでボールの威力を吸収できます。

要するに、ラケットをわざと力の入らない形で持つことで吸収する感覚を身に付けるというものです。

 

●グリップと膝と足の裏でショックを逃がす

ショックを逃がす場所は主にグリップ部分と膝、足の裏です。

まずはグリップを脱力して打球出来るようになったら当たる瞬間に膝を軽く曲げれるようになると更にブロックが上達します。

その後はステップを踏み足を地面から僅かに浮かすことで地面との接触を避け更に軟らかいタッチになります。

膝や足は正しいフットワークが身についてからの練習になりますので、まずは上記のグリップによるショック逃散に挑戦してみてください。

練習方法は多球練習が良いでしょう。いきなりラリーでは止めれないと思うので、コーチなどに多球でドライブを打ってもらい止める練習が良いです。

 

ブロックの注意点

初級者がブロックで一番気をつけなければならないのは

「ブロックが止まらないからもっと面を被せなければ」

という思考に陥ることです。

これは一番良くない悪循環になります。

 

●オーバーミスは上下ではなく前後のミス

ボールの進行は上下、左右、前後の3つの要素で成り立ちます。

オーバーするのは前後の調整がうまくいかないからオーバーするのであって、面を立てたり寝せたりすることは上下を調整する役割を担います。

従って、オーバーミスを回避したければ、面を下向きにするのではなく面を軟らかくし威力を吸収しなければいけません。

ただ面を被せるだけではネットに突き刺さるだけです。ネットに突き刺さるから、今度は被せたまま上にスイングしてしまうため「伸びるブロック」になってしまいます。

「伸びるブロック」がダメなわけではありませんが、それは高等技術です。

初心者は「伸ばしている」のではなく「伸びてしまう」わけですから、当然ブロックが安定しない上に相手も打ちにくいためお互いが練習になりません。

面はある程度立てたまま、ショックを吸収してブロックが出来るようになりましょう。

 

●面はボールの進行方向に対して垂直に

面は被せずに垂直に立ててブロックした方が良いのですが、台や地面に対して垂直ではなく「ボールの進行方向に対して垂直」にしましょう。

ボールの上がり際を捉える①ではやや被せると垂直ですし、頂点を捉える②ではボールがほぼ真っすぐ来ているためラケットもまっすぐ立てます。

逆にボールの落ち際の③では、やや上向きにすることが垂直になります。

ブロックは①か②の打点ですので、ライジングではやや被せ気味にし頂点ではしっかり立てることが、ここで言う「垂直」となります。

 

 

 

初心者にブロックを教えてみた動画↓