サーブレシーブ

卓球は1球目から順に重要度が高いと考えます。サービスが一番重要で、レシーブが二番目に重要です。

初級者が試合に勝ちたいのならば、ドライブ練習などよりもサービス練習に時間を多く割きましょう。

 

<サービス>

初級者にはまず巻き込みサービスを練習してもらうようにしています。巻き込みサービスは初心者でも比較的習得しやすい上に、とても効きます。

巻き込みサービスは大きく5種類あります。最初は以下の3種類から練習します。

1、真っすぐボールの外側を捉える横回転

2、ラケットを上に上げる下回転

3、ラケットを下に下げる上回転

まずまっすぐ横回転をかけることを覚えてもらったら、そこから上回転と下回転を練習します。上・下回転のフェイクモーションとして回転と反対方向にフォロースルーをします。

次に覚えるのは「1、真っすぐボールの外側を捉える横回転」をフォア前とバックに出せるようになることです。

巻き込みの上回転と下回転、バックへの横回転ロングサーブとフォア前への横回転ショートサービスができるころには、他の技術も上達し試合で勝てるようになっているでしょう。

そこから巻き込みサービスをもっと進化させたい場合は次のサービスを練習します。

、ラケットを上に上げる上回転

5、ラケットを下に下げる下回転

要するにラケットを上に上げて上回転と下回転を出せて、ラケットを下に下げて上回転と下回転を出せるようになれば、上と下で2通りの組み合わせができます。

巻き込みの上と下が2種類あれば効く方を隠すことができるので、要所で効く方の巻き込みを使うことで試合を有利に進めることができます。

 

●それぞれの出し方解説

予習される方は文字だけではわかりにくいとは思いますが、復習される方でしたら文字のみでもわかるかと思います。赤字は打球前のバックスイングで、全ての巻き込みサービスにおいて共通の動きです。

1、真っすぐボールの外側を捉える横回転
・台の横の角部分に左太ももをつけ体はフォア側を向いて、右足だけを後ろに引く。
・左手を出来るだけ遠くに伸ばして体を前傾させ、体重を左足に乗せる。
・ラケットはセンターラインと平行にし、ボールの外側に配置する。
・体重を右足に移動すると同時にトスを上げる。
・右足に移動した体重を勢いよく左足に戻すタイミングで打球する。
打球の際はボールの外側を捉え、相手にラケットの先端を真っすぐ突き出す。ラケット面が上や下に傾かないように注意する。

2、ラケットを上に上げる下回転
・台の横の角部分に左太ももをつけ体はフォア側を向いて、右足だけを後ろに引く。
・左手を出来るだけ遠くに伸ばして体を前傾させ、体重を左足に乗せる。
・ラケットはセンターラインと平行にし、ボールの外側に配置する。
・体重を右足に移動すると同時にトスを上げる。
・右足に移動した体重を勢いよく左足に戻すタイミングで打球する。
ラケットは上向きにしラケットの先端からボールを迎え、ボールの下部を捉えて当たった直後に後方にラケットを抜くように戻し、右耳の後ろまで引き上げる。

3、ラケットを下に下げる上回転
・台の横の角部分に左太ももをつけ体はフォア側を向いて、右足だけを後ろに引く。
・左手を出来るだけ遠くに伸ばして体を前傾させ、体重を左足に乗せる。
・ラケットはセンターラインと平行にし、ボールの外側に配置する。
・体重を右足に移動すると同時にトスを上げる。
・右足に移動した体重を勢いよく左足に戻すタイミングで打球する。
ラケット面は自身に向け、トスを上げた直後に肘を肩の高さ以上に上げラケットの右側からボールを迎える。肘を下げる反動でラケットを上(やや後方に)に翻しながら打球し、そのまま膝の位置まで落とす。

、ラケットを上に上げる上回転
・台の横の角部分に左太ももをつけ体はフォア側を向いて、右足だけを後ろに引く。
・左手を出来るだけ遠くに伸ばして体を前傾させ、体重を左足に乗せる。
・ラケットはセンターラインと平行にし、ボールの外側に配置する。
・体重を右足に移動すると同時にトスを上げる。
・右足に移動した体重を勢いよく左足に戻すタイミングで打球する。
ラケットを右のアバラ付近に配置し、上にラケットを上げて上回転をかけて、一瞬下に下げてまた上に上げる。「3、ラケットを下に下げる上回転」の最後にラケットを上に戻すような要領です。

5、ラケットを下に下げる下回転
・台の横の角部分に左太ももをつけ体はフォア側を向いて、右足だけを後ろに引く。
・左手を出来るだけ遠くに伸ばして体を前傾させ、体重を左足に乗せる。
・ラケットはセンターラインと平行にし、ボールの外側に配置する。
・体重を右足に移動すると同時にトスを上げる。
・右足に移動した体重を勢いよく左足に戻すタイミングで打球する。
ラケットを頭の高さ(耳の横)まで上げ、ラケットの左側からボールを迎え手首を使って下に切る。インパクトの直後に反動でラケットを上に上げ、その後にフェイクモーションとして膝まで下げる。

 

以上がよく指導する巻き込みサービスですが、レベルが上がってくると難しいフェイクモーションは逆に必要なくなってきます。

中級者までは巻き込みサービスは非常に効きますが、巻き込みサービスの弱点は「台から出ること」です。

難しいフェイクモーションを入れて且つ強い回転をかけて、それを台上で2バウンドさせることが確実に出来る人は、私が知る限りいません。特に上回転はまず出ます。

なのでフットワークがしっかりできる上級者は、巻き込みサービスは台から出るのを待って打ってきます。

また上級者には、上と下をはっきりさせすぎるとボールの軌道で回転がばれてしまうため、最終的にはベースとなる「1、真っすぐボールの外側を捉える横回転」に少しだけ下を入れたり上をかけたりし、台の中に収めるようにして置くように出すことが(特に競った場面では)殆どになります。派手なフェイクモーションで大量得点できるのは中級までで、最終的にはベースとなるプレーンな横回転に戻ってくることが多いため、初級者のうちから「1、真っすぐボールの外側を捉える横回転」をしっかり練習して回転量を上げ、コースの精度を上げることが大切になります。

 

 

<レシーブ>

初級者のレシーブに関してはこれまで上げたフォアフリックツッツキフォアドライブ、バックドライブの技術を使います。

チキータはバックドライブと同義と考えて下さい。基本の「手首を使ったバックドライブ」を台上で行うだけだと考えてください。

逆モーションや、ナックルフリック、プッシュ、ストップなど細かいレシーブの応用テクニックはいくらでもありますが、初級者にはあまり必要ないでしょう。

初級者から中級者までで大切にして欲しいことは、とにかくサービス力を上げることです。

「レシーブがうまくできないから負ける」ということは、逆に言うと自分のサービスは相手に効いていないということです。

卓球はサーブレシーブで後れを取った時点で8割方負けます。

「相手のサービスが取れない」ことよりも、「自分のサービスが効いているかどうか」に着目してください。

レシーブは相手のサービスありきの技術なので練習が難しい技術です。人によってサービスは千差万別だからです。

それよりも、全て自分の自由にできるサービスを上達させる方が近道です。

レシーブ練習が不必要だと言いませんが、レシーブは相対的な技術です。簡単に言えば相手が強ければ厳しいコースにレシーブをしなければ点が取れないから、ミスが多く出ます。相手が弱ければ、比較的甘く入っても展開を作れるためレシーブミスは減ります。
それと同様に、自分のサービスが効いていればレシーブも楽になるのでミスが減ります。自分のサービスが効いていなければレシーブから何とかして得点する必要があり、その結果厳しいコースを狙わざるを得ずミスが多くなります。だからこそ、まずは自分のサービスを磨くことを常に怠らないことが大切です。「余裕があるかどうか」に成否が大きく左右されるのがレシーブです。自分のサービス力が上がって余裕が生まれることで、今まで取れなかったサーブが簡単に取れるようになることはよくあります。

レシーブにおける応用技術は、昨今いくらでも動画があるのでそこで色んな選手の「感覚的な」レシーブ技術が勉強できます。

しかし、どこまでいってもサーブが効かなければレシーブは苦しいばかりです。