フォアハンドドライブ

フォアハンドドライブは「肩」「肘」「手首」腕の3つの関節をそれぞれ用途別に紹介し

意識的に使い分けられるように訓練します。

応用として関節を組み合わせた打法も当然ありますが

あくまでも初中級者の基本打法としてのフォアハンドドライブということを念頭にお読みください。

※この項に関してはシェークとペンはほぼ同じ考え方で打球します。

 

1、肩を使ったフォアハンドドライブ

フォアドライブの基本になる関節は肩です。

肩には以下の4つの使い方があり

・上下

・開閉

・旋回

・捻転

フォアドライブは開閉か捻転を主に使います。

ループドライブの場合は上下も使います。

旋回は腕をぐるぐる回す動きですので主にロビングに対するスマッシュに使います。

この4つを組み合わせたような動きも応用的にありますが、混乱しないよう初級者は基本的には1つしか意識してはいけません。

 

●開閉を使ったフォアハンドドライブ

フォアドライブで一番多用する基本的な肩関節の使い方になります。

肘は伸ばし気味にし、肩を大きく開いてから一気に閉じて打球します。

バックスイングの際のラケット位置は腰の高さです。

スイング後は顎に肩がつくまでスイングするようにしましょう。

打球点は体の斜め45度付近ですが、体の向きに対して45度ということを忘れないで下さい。

バックスイングの時には体自体も捻りますので、体が45度捻られている状態で体の斜め45度で打つとすれば

台に正対した元の位置からは90度、即ち体の真横で打つということになります。

体の捻り具合については、ボールによって正解が様々ですので基本指導としては特に触れません。

 

●上下を使ったフォアハンドドライブ

下から上に振り上げるスイングですので

回転の強いツッツキなどをループドライブする際に肩関節の上下運動を使います。
(後述しますがループドライブは肘関節の屈曲を使うことも多々あります。)

 

●捻転を使ったフォアドライブ

捻転するフォアドライブを使うシチュエーションは大きく3つあります。

・フォアストレート(自分のフォア側から相手のバック側)への直線的なドライブ

・回り込んだ際のシュートドライブ

・フォア側に来た浅い下回転を体の前方でドライブ

肩の捻転について説明する場合、ラケットを持たずに腕を伸ばし手のひらを相手側に向けたまま180度回転する動きをしてもらいます。

窓や壁を拭くような動きです。

それでイメージがついたら、それに合うようにラケットを握り同様に180度回転します。
(実際に壁にラケットをつけて回すと良いでしょう)

初中級者はドライブを巻き込んでしまう癖があることが多く

この練習によって真っすぐな軌道のドライブを覚えたり

巻いて浅く持ってしまいがちなグリップを、開いて持てるようにします。

 

2、肘或いは手首を使ったフォアハンドドライブ

「関節は一つしか能動的に使えない」というルールの元

フォアハンドドライブは基本的に一番大きな腕関節である肩を使うことが優位です。

従って肘と手首は、“肩が使えない状況で使う”よう指導します。

具体的には、詰まって肩が使えない時に肘で打ち、飛びつきなど遠すぎて肩が使えない時に手首を使います。

また、先述しましたが切れたツッツキを体の近くでループドライブをする際にも肘の屈曲を使って打ちます。

 

 

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以上が各関節別のフォアドライブの考え方ですが

初中級者は多球練習での反復練習を中心に行います。

指導方針の項で説明しましたが、技術練習は「速く振り、速く動き、薄く当てることが出来る」という点を重要視します。

スイング正しくてもミスというものは一定確率で発現し、ミスの原因は多岐にわたるため

注視すべきは入ったかどうかではなく「スイングスピードが上がっているかどうか、その上で薄く当てれているかどうか」という点です。

スイングは速度が上がれば当然直線的になるため、速く振ることが出来れば真っすぐで綺麗なスイングになるという考え方が基になります。

感覚的な指導はひとまず置いておき、まずは物理的にスイング速度を上げていくことが上達の最短距離であると考えます。

肉体的な「器」の上に「技術」が乗るため、器が小さければ乗せることが出来る技術も少なくなります。

「速く動ける、速く振れる、そして薄く(厚く)当てることができる」という器があって初めて、感覚的な指導がスムーズに学べます。

初期段階では、多球練習でこの点を迅速にクリアし「器」を大きく作ることを目指します。

 

フォアドライブを短期的に上達させるためには

「空振りしてもいいからラケット面を伏せて全力で速く振る」と良いです。

“まずは弱く打って入れ、それを段々と強くしていく”よりも

“入らなくても強く打ち、それが入るようになるまで振り込む”という姿勢が大切です。

※もちろんこれは基本方針であり、人によって癖が様々ありますので例外も多数存在します。