ツッツキ

ツッツキは一番使うレシーブ技術

一般的にツッツキはレシーブ技術の中では最も使用頻度の高い技術です。

特にドライブ技術が未熟な中級者までは、ツッツキの精度で試合の結果が決まると言っても過言ではありません。

地味な技術ですが初中級者にとっては、ドライブやチキータよりも試合において大切な技術と考えます。

ここで紹介するのは初級者のためのツッツキですが、中級者も今一度自分のツッツキ技術を見直してみてください。

たかがツッツキと侮ることなかれ、突き詰めると非常に奥の深い技術です。

 

シェークハンドのバックツッツキ

バックツッツキは、ラケットを体の正面に置きボールの進行方向に正対し、肘の伸展と体全体の前後動を使って打ちます。

バックのツッツキの注意点は以下の通りです。

POINT1、打球方向に正対する。

2、右足を前にする

3、人差し指を打球方向に向ける

4、肘の最下部とラケットの最下部を同じ高さにする

5、肘の伸展を使って10センチほど前にスイングする。

6、体を前後動させて、その勢いを使ってボールを前に飛ばす。

 

初級者はツッツキが上に浮くことが多いかと思います。

その原因はラケットが上向きになっていること、ボールの下をすくい上げてしまうことが原因です。

ツッツキが浮く方は、ラケットを立てて、前ではなく下に切るようにしましょう。

上級者でも台にラケットを強く当てるほど強く下にスイングすることがあります。

前に振ろうとせず、下に振ることでツッツキが浮かなくなります。

ただし、下に振るとボールが前に飛びにくいので体全体の前後動を意識してボールを飛ばしましょう。

 

シェークハンドのフォアツッツキ

シェークのフォアツッツキは、基本技術の中で初級者にとっては最も習得が難しい技術であると思います。

基本のフォアツッツキは、台上技術=短い下回転をツッツキすることを想定して説明します。

 

●基本のフォアツッツキ

初級者のフォアツッツキはバックツッツキの手のひらが180度回転するだけと指導します。

フォアもバック同様人差し指を打球方向に向けることにまずは注意を払います。

POINT1、打球方向に正対する。

2、右足を前にする

3、人差し指を打球方向に向ける

4、肘の最下部とラケットの最下部を同じ高さにする

5、肘の伸展はあまり使わずに体の前後動を使って打つ。

バックと比べフォアは肘の伸展屈曲の範囲が非常に狭いので、腕を曲げ伸ばして打つよりも体の前後を使って打球するよう指導します。

最初は手のひらでボールを打つ練習などをします。

 

●フォアツッツキの注意点

1、肘が外側を向かないようにする。

2、肩を開いて横から打たないようにする。(ボールがスライスしてしまう)

3、ラケットと腕は直角になるように持ち、先端を前方に向けない。(ペンから転向した方によくある癖です)

4、手首を背屈し掌を前方に向けて、ラケットは人差し指から小指の第三関節上に配備し掌上にラケットを置かないようにする。

掌を後ろ側に反らせることを背屈といいます。

 

「真っすぐ向く」ということを初級者には特に大切にするようにしましょう。

“真っすぐ”がわかっていれば、少し横を向いたり、体を傾けたりする動きが容易に出来ますが、スタート時点で体が歪んでしまっていると修正が難しくなります。

フォアツッツキは、振りにくいかもしれませんがまずは正対し体の動きでボールを運ぶ練習をしてください。

次に腕を振って回転を加増する応用的なフォアツッツキをご紹介します。

 

●横から振るフォアツッツキ

長い下回転は通常はフォアドライブをしますが、女性や高齢者はドライブをせずにツッツキで攻め続ける場合も多くあります。

長い下回転をフォアツッツキする場合は、体を斜めに倒して横から前方向にスイングしましょう。

その際に、スイングの軌道がボールの進行方向と重なるように気を付けましょう。

 

また、ツッツキ技術は相手の下回転の回転量がある程度あれる場合は当ててやや送るだけで十分有効的なツッツキになります。

しかし、初級者同士でプレーする場合は下回転というよりも無回転に近いサービスやツッツキが多いのでツッツキが浮いてばかりでラリーにならないことが多いと思います。

その場合は自ら回転を作ってツッツキをしなければなりません。

基本のツッツキのように真正面に“突く”ようなツッツキでも回転を加増することはできますが、まだ真っすぐスイングが出来ない初級者にとっては難易度が高いと思います。

その場合は横から振るフォアツッツキによって、下回転を自ら作る練習も必要になります。

 

ツッツキまとめ

・ツッツキは初中級者の内はレシーブの中で一番重要な技術。

・フォアツッツキは真っすぐと横からの2種類ある。

・ボールの進行方向に真っすぐ正対することが大切。