100%入ると思えるボールで構成する~勝敗の波をおさえる~
試合は大きく2種類あり
「上達を目的とした試合」
「勝利を目的とした試合」
となります。
「上達を目的とした試合」も細分すると、「技術の上達を目的とした試合」と「戦術の上達を目的とした試合」となりますが、この両者は完全に切り離して考える場合もあれば、混合して考える場合もあります。1マッチ内のプレー毎、場面毎にきちんと分けて考えても良いでしょう。
上達を目的にするなら、基本的には自分の実力を超えたボールを使わないことが大切です。
「入れば点になるけど、ミスも多く出る」ようなボールで試合を構成すると、プレーが粗くなります。
“50%しか入らないけど、入ったら確実に点が取れる”ような強打で仮に勝ったとしても、その勝利は実力半分、運半分ということになります。
上達するためには運任せではいけません。
ミスをしたらいけないというわけではありませんが
「絶対に入るであろうと思われる打球」で試合を構成することが大切です。
入れようと思ってミスをしたり、得点まで結びつかない場合は反省のし様がありますが
入るか入らないかわからないボールを打っていては、反省することが難しく「まずは入れよう」ということになります。
上達するための試合のコツは「ボールの威力で点を取らないこと」です。
「コース取り」または「相手の逆を突く」ことで点を取りましょう。
もしそれで点が取れないということならば、それは相手よりも「動きが遅い」ことと、「確実に入るボールの威力」自体が低いということが主な原因です。
よく選手間で用いられる用語でいうと「つなぎの質が高い」ということになります。
つなぎの質は①回転量②ボールの低さ③コースの厳しさ、で決まります。平たく言えばスピードが遅く、回転が強く、低く、きわどいコースに行くボールです。
そして質の高いつなぎによってチャンスボールが来たら、それは強打し得点しましょう。
相手を上回るスピードで動き、きちんと先回りしコースを丁寧に突けば、パワードライブは必要ありません。
とにかく、一か八かの要素をいかに減らして得点を重ねるかで地力が上がります。
くれぐれもボールの威力で得点しないように意識してみてください。